【お詫び】

このたび、日本共産党の志位和夫委員長が「ゴーン氏の保釈」を批判する発言をしました(当記事の一番下に掲載しています)。
当ブログは、この発言をそのまま紹介する記事を掲載いたしました。

これに対し、弁護士を含む極めて多数の方々から、「志位氏の発言は、人質司法を肯定するものであり許されない」、「ゴーン氏の行いがよいか否かと、刑事被告人として適正な手続が保障されるべきか否かとは別問題である」との指摘と批判を受けました。

これを受けて再検討したところ、たしかに志位氏の発言は不適切であると認識するに至りました。
その理由は、「人質司法」とよばれる世界的にも異常な日本の司法制度への批判が欠けているからです。また、志位氏の発言は、これまでの日本共産党の政策や公約とも整合せず、市民の権利を擁護して権力の濫用を許さないとする日本共産党の根本精神にも反しているとの考えに至りました。

そのため、志位氏の発言を無批判に紹介した記事を、当ブログから削除いたしました。

当ブログの投稿内容は、「日本共産党をはげます大阪弁護士の会」の総意に基づくものではなく、担当者が個別的に日本共産党の見解や記者会見の内容を引用して掲載しています。
今回の志位氏の記者会見の記事は「しんぶん赤旗」からの引用であり、この党の見解を多くの方に知ってほしいと願って掲載したものですが、結果として、弁護士を構成員とする任意団体たる当会のブログとして不相応なものとなりました。
心よりお詫びを申し上げます。


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【しんぶん赤旗 2020年1月7日付より 】

志位氏は、日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告の無断出国問題について問われ、「あれだけの重大犯罪の容疑者に対して、一定の保釈金を払えば保釈するという甘い対応をした結果だということだと思います。こうしたことが、曖昧なまま許されたら、日本はもう、法治国家の体をなさなくなる大問題です」と強調。「検察の責任、法務当局の責任、法務省の責任、そして政府の責任はきわめて重いと考えています。裁判所の判断の問題も問われてくるでしょう。きちんとただしていかなければいけません」と語りました。

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【追記】
上記ブログ記事の掲載後、「しんぶん赤旗」に以下の記事が掲載されました。
志位氏は発言を撤回し、その発言を掲載した記事も削除するとのことです。
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